あなたは「こだわりの一品」を持っていますか?
「細部に神は宿る」とよく言いますが、
実際に物事にこだわっている人ほど細部を大事にするものです。
イチローが1gでも軽いスパイクを求めるように、
漫画家さんが最高の絵を仕上げるためにペン先にこだわるように、
アナウンサーさんが発音一つ一つにこだわるように、
金型職人さんが数ミリ単位で金属板を削るように、
この世には数知れない小さなこだわりで溢れています。
今回僕はイヤホンの中にちょっとしたこだわりを求めてみました。
そんなお話しをしたいと思います。
イヤホンのイヤーピースは見落とされがちだけど結構大事。
カナル型イヤホンを購入すると必ずついてくるのがイヤーピース。
シリコン型であったりスポンジ状だったり色々な種類があります。
ことカナル型イヤホンに関してはイヤーピースによってフィット感が代わりますが、それだけでなく音質も変化してきます。
イヤホン自体にこだわるのももちろん楽しいですが、
カナル型イヤホンで一番身体に触れる時間が長いのがイヤーピースです。
だとすればここにこだわって損はないでしょう。
イヤーピースで人気なのがcomplyシリーズ。
スポンジのような材質が特徴で、遮音性に優れています。
遮音性がいいイヤホンは音楽の世界に没頭させてくれたり、周りの音を意識しなくなる効果があります。
また低音がはっきり聴こえてくるようになるので、そこも人気の理由の一つですね。
僕もcomplyシリーズは使ったことがあるのですが、
密閉感というか、詰まっている感じがして少し苦手だなぁ・・・と思ってしまいました。
確かにすごく周りの音を遮音してくれるんですけどね。
これはまぁ好みの問題です。
そのため、シリコン素材のものから選ぶことに。
数ある中から選んだのは、「acoustune」のイヤーピース。
先日お気に入りのイヤホンの修理をしてもらうために秋葉原にあるeイヤホンに足を運んだのですが、イヤーピースもへたってきていたのもあって色々と物色していたんです。
たくさんの選択肢がある中で選んだのはacoustuneのAET06(Sサイズ)。
特徴的な二段構造
パッと見て目につくのが、特徴的なデザイン。
普通のものなら一段だけですが、このイヤーピースは2段構造になっています。
この構造によって、フィット感の向上、ひいては音質の向上が期待できます。
この構造はダブルフランジと呼ばれているようで、3段になるとトリプルフランジと呼ばれるようです。
フランジ(イヤーピースの部分)が多くなるほど、密着性や遮音性が増します。
コンサート用の耳栓にも採用されている構造のようですね。
ぐっと来たフィット感。
今回重視したのはフィット感。
最近はB&Oのbeoplay e8という完全ワイヤレスのイヤホンを使っているのですが、付属のイヤーピースが耳に合わずにしょっちゅう耳から外れそうになっていました。
有線のイヤホンであったら即落ちるということはないものの、完全ワイヤレスだと死活問題。
ですが、試聴の時点でこれ以上ないフィット感に感動してしまいました。
大きく動いてもズレることはないですし、話している時にもイヤホンが動くことはありませんでした。
密着感が向上したことにより、音質も向上。
以前よりも曲のベースラインが追いやすくなったので、解像度も向上しているのではないかと感じています。
まとめ
「いい音で聞くためには聴くところ(イヤホンやヘッドホン)のクオリティを上げるのが一番手っ取り早い」という言葉を聞いたことがあります。
これは本当にその通りだと思っていて、ある程度のクオリティのイヤホン・ヘッドホンを買えばより良い音で聴くことが可能です。
ただ、普段使っているイヤホンでも、イヤーピースを変えてみることでちょっとだけ良い音を楽しむことができると思っています。
イヤーピースであればそこまで金額もかからないので、ちょっとだけ音にこだわってみたいという方にオススメ。
小さなこだわりをあなたも見つけてみてください。