2020年は自粛期間の影響もあって、色んなものを買った年だったなと思います。
もしかしたら例年よりも買っていたかも。
本もたくさん読めたとは言えないけども、それなりに買えたかなという1年でした。
という訳で、今年読んだ中で良かったなと思える本を5冊選んでみたいと思います。
もし気になった本があれば、年末年始まったりしながら読んでみてください。
マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々に仕事にして一生食っていく方法
今年出会ってとても影響を受けた1冊。
TEDの”Why some of us don't have one true calling | Emilie Wapnick”という動画で、
エミリー・ワプニックさんがマルチ・ポテンシャライトという概念について話されていましたが、その内容がふんだんに盛り込まれた翻訳本です。
「あなたは将来何になりたい?」
そんな質問をされて、「なりたいものが多すぎて決められない!」と子供の頃思っていたという方には是非読んでもらいたい一冊です。
僕は学生の頃から好きなものが多く、やりたいことを一つに決められない子どもでした。
常に複数活動の場所を持っている時期が多く、それはそれで楽しいのですが、自分に対してどこか中途半端なんじゃないかという気持ちを持っていました。
しかし、この本に出会って色んな活動を持つことは悪いことではないと思えるようになりました。
やりたいことがたくさんあるなら、やれるだけやるべきで、またそれらを結び付けられる人になればいいのです。
この本では『マルチ・ポテンシャライト』という概念から、思考パターン、その活かし方について語られています。
これを読んですぐに仕事に活かせるかはあなた次第ですが、僕はとても大切な何かをエミリーから貰った気がします。
全ての人に合うという訳ではないと思いますが、今年一番オススメしたい1冊です。
話すチカラ
皆さんご存知TBSアナウンサーの安住紳一郎さんと、明治大学文学部の斎藤孝教授による、「話し方」について書かれた一冊。
しかも面白いことに、明治大学教職課程の学生の前で話した内容や、安住アナと斎藤先生の対談の内容を書き起こしたものになっているそうです。
その昔、斎藤先生の授業を若かりし安住アナが受けていたことから、明治の後輩への授業が実現したというのもいいですよね。
「話すこと」のプロと「国語」のプロとも言える二人が、どうしたらうまく話せるのか?ということについて教えてくれる、とっても勉強になる一冊になっています。
一つのテーマに対して分量が短く、スルッと読めてしまうのも良い所。
一度読んだら、気になるテーマの箇所だけ抜き出して読んで見るのもいいかもしれません。
特に近年配信をする人も増え、相手に「伝える」ことの重要性を色んな所で感じると思います。
これは社会人もそう。
2021年に話すことを見直してみませんか。
世界一ゆかいな脳科学講義
僕は学生時代『スポーツ神経科学』の研究室に所属していたことがあり、人間の運動スキルについて研究していたのですが、また最近脳の勉強をし直したいなという欲求が出てきました。
そんな時に偶然本屋さんで出会ったのが、この本でした。
著者は、ベルギーのアントワープ大学で博士号を取得した、”アンジェリーク・ファン・オムベルヘン"さん。
この本は、11日間で脳のあらゆる役割や機能について、旅をするように巡っていきます。
11日経った頃には、あなたは自分の脳について少し詳しくなれるはず。
「脳の話なんて、そんな難しいこと分からないよ」というあなたも大丈夫。
元々は「子どもにも分かるように」ということで、分かりやすく面白い表現で文章は進んでいきます。
しかも子ども向けとはいえ、大人も十分満足できるような内容の濃さなので、安心して勉強してくださいね。
横浜大戦争
「もしも横浜の各区に神々が住んでいたら・・・。」
そんな妄想をした事がある横浜市民はいるでしょうか。
この小説は、タイトル通り横浜を舞台に18人の土地神達が「横浜の中心がどこか」を争い、戦いを繰り広げていくという物語です。
横浜に住んでいる人ならばその描写の細かさに笑いが止まらないと思います。
かくいう僕も大学時代から社会人として働く今まで、横浜にいるので、笑いが止まらない一人でした。
横浜の事をあまり知らないとい人には、この物語を通して横浜ってこんな所なんだと思ってもらえるといいなと思います。
みなとみらい地区だけじゃない横浜を知ることができると思いますよ。
ちなみに、この本の中で僕が所属していたサークルが出てくる場面が一箇所存在します。
取材の細やかさに、ただただ脱帽です…。
CREA 2020年6・7月合併号
雑誌を入れるのは少し卑怯な気もしますが、本当に読んでよかったと思える号だったので、入れさせてもらいました。
この6・7合併号のテーマは「好きなものがあるっていいよね 偏愛のすすめ。」です 。
人の「好きなもの」を聴くのってめちゃめちゃ楽しくないですか?
この本にはそれがたくさん詰まっていて、何度でも読み返したくなるものが多いんですよね。
このテーマにした編集部さん、ナイスです。
僕が一番いいなと思ったのが、『カツカレーの食べ方図説』。
どの順番でどのように食べれば味わい尽くせるか、ということを研究している市島さんがカツカレーの食べ方のお作法について説明している記事になります。
これが本当に面白い。こんな発想したことなかったし、出ているお店に行って試してみたくなってしまいました。
まとめ
以上、今年「面白かったな!」と思える5冊でした。
来年はもっと本が読めるといいな…と思いつつ、まずは積ん読している本を読破してからかなと思っています(笑)
積んである本も面白そうなんですよねぇ。
2021年は、またいい本にも出会えますように!
お題「#買って良かった2020 」