先日東京オリンピック2020の抽選が終了し、これから2次抽選というところですが、もう一つ忘れていませんか?
そう、8月からパラリンピックの申し込みが始まるのです。
こちらにも魅力的な競技がたくさんありますが、今回は『ボッチャ』を皆さんに紹介していきたいと思います。
2016年のリオデジャネイロパラリンピックにて日本代表がチーム戦銀メダルを獲得したことで名前は知っているという方も多いのでは。
2018年に行われた世界選手権でも銀メダルを獲得する等、東京大会でもメダル獲得が期待される種目です。
何度かボッチャをやったことがあるのですが、かなり面白いゲームだなと思ったので、お話していきたいと思います。
ジャックボールに近づけるというシンプルなルール
ボッチャはヨーロッパで生まれた、重度脳性麻痺者や同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツです。
赤と青のボールをそれぞれ6個ずつ、白いボール(ジャックボール)を1つ使用して行い、
ジャックボールにどれだけ近づけられるかを競い合います。
基本的なルールはこれだけ。
シンプルなルールですが、ボールの距離を近づけるために無数の駆け引きが行われ、
頭脳戦が魅力となる競技です。
投げるのは上からでも下からでも蹴ってもOKで、投げられない人はランプと呼ばれるすべり台のような用具を使って投球を行うことも可能。ボールですらも各個人で持ち込む(規定あり)という何でもありなルールもあります。
誰でもやることができる
投球の仕方が何でもありであるが故に、障がいのある人、ない人、老若男女誰でもできるスポーツになっています。
パラリンピックでは障がいの程度によりクラスが分けられていて、使える用具も変わってきます。
上でも書いたランプという用具を使う際にはアシスタントがランプの位置を調整し、その位置にボールを転がします。
ただし、この時アシスタントはコートの中を見ることはできないのが面白いところ。
あくまで選手の指示でしか動くことはできません。
普段ボッチャをする機会はなかなかないかもしれませんが、
パラリンピックが近づいてくるにつれて全国各地で体験会や交流会が開かれていますし、
2019年8月6日(火)には横浜の大さん橋ホールでボッチャの大会が開催されるようです。
もしお近くで交流会が開かれていたら足を運んでみるのも面白いかもしれません。
ボッチャにデジタル技術を融合した、『サイバーボッチャ』というのもあるそうです。
これは今回初めて知ったのですが、めちゃめちゃ楽しそうですね。
演出が気分を上げてくれるのにプラスして意外と実用的。
一度体験してみたい。
シンプル故に駆け引きとボールのコントロールが重要
ジャックボールにより近く、多く近づけられた方の勝ち。
そんなシンプルなルールですが、駆け引きがとても重要になります。
ジャックボールは今どの位置にあるのか。
自分が有利なボールを置けたから相手の進路を邪魔するのか。
ジャックボールをわざと弾いて自分のボールに近づけるのか。
『ジャックボールがコートの外に出たら中央のクロスの目印に戻る』というルールを利用して外に弾いて自分のボールに近づけるのか。
作戦は数多くあり、また相手がどの作戦を選ぶのかを読みながら試合は進むので、一投ごとに緊迫しながら試合の行く末を見守ることになります。
駆け引きを実現するためにはボールのコントロール精度も必要不可欠。
転がして弾くのか、バックスピンでピタリと止めるのか、どのくらいの強さで投球するのか等、こちらのコントロール技術によって試合の流れが大きく左右されます。
僕が体験した中で、ピタリと止められた時はやはりテンションがあがりますし、思い通りのコントロールをした投球を目の前で見るとシンプルにすごいなという感情が自然と湧き上がってきます。
『読み合い』と『投げる精度』。
是非ボッチャを見かけた際はそんな視点から見てみるとゲームが面白く見られるかもしれません。
まとめ
ボッチャ自体何回も体験してきましたが、
実はまだ公式戦を見る機会には巡り会えていないのです。
パラリンピックではボッチャも種目に入っているので、チケット狙ってみたいな…と考えています。
お近くで『ボッチャ』の文字を見かけた際は是非注目してみてください!