今の自分を作っているモノやコンテンツを紹介するシリーズ、『33の〇〇』。
第27回は『ダレン・シャン』についてお話ししていきたいと思います!
20代後半〜30代前半の方は、見覚えのある方が多いのではないでしょうか?
『ダレン・シャン』は小学館から出版された児童文学作品です。
著者は同名の小説家、ダレン・シャン氏。
バンパイアがテーマとなったダークホラー小説です。
もうバンパイアっていうだけで小学生男子はワクワクが止まらない訳ですよ(笑)
カッコよさを求めて読んでいたきらいもありますが、大人になった今読んでも(そして振り返っても)めちゃめちゃよく出来ている物語だと思います。
ダレンシャンシリーズについて是非皆さんも思い出してみてください。
キャラと設定が本当にカッコいい
- 作者:ダレン・シャン
- 発売日: 2006/07/15
- メディア: 新書
冒頭にも書いたとおりダレン・シャンは主人公のダレン・シャンがバンパイアの仲間(正確には半バンパイア)となり冒険を繰り広げる物語です。
この物語に出てくるバンパイアは実際のバンパイア伝説で言われている能力とは少し異なります。
人間の血を飲むことと太陽の光が苦手なことは変わりませんが、コウモリには返信できませんし、にんにくも弱点ではないです(食べるのが苦手なバンパイアはいるかもしれませんが)。
ダレン・シャンシリーズのバンパイアは、10年に1歳しか歳を取らず、掟を重視する誇り高い一族です。
フリットと呼ばれる高速移動の能力や高い身体能力を持ち、唾には傷を治す力があります。
長く生きるため、バンパイアは危険な事にどんどん挑戦していきますし、一族のために戦います。
ここまででも十分カッコいい。
そしてキャラクターそれぞれもめちゃめちゃカッコいい。
主人公ダレンの師匠であるクレプスリーはとってもクール。
翻訳の口調も相まって好きなキャラクターの1人です。
真っ赤なコートを常に着ているのはどうかと思いますがね!
他にも、自分の信念を貫く強さのあるカーダ・スモルトや、ダレンのガールフレンドになる人間のデビーなど、魅力あるキャラクターがこれでもかと出てくるんです。
彼らがどう動くのかを想像するだけで楽しくなりますし、そこがファンタジー小説の楽しみ方の1つかなと思います。
カッコいい冒険活劇だけではなく、ダークファンタジー故のむなしさや悲しさもきちんと描かれているのも好きです。
裏切りや死が突然出てくるのにはビックリもしますし、心が痛くなるのですが、子ども向けだからと言ってそこを誤魔化さないのはとっても好感を持ちます。
(時折暗すぎだろ!という展開もあるのですが・・・。)
最後に待ち受ける大どんでん返し!
基本的には物語は坂道のごとく二転三転していくのですが、最後には大どんでん返しが待っています。
オチの部分を読んだのは中学生の頃でしたが、子どもながらに思わず唸ってしまいました。
お前がそこにもそこにも繋がっているの!?という驚きは今でも覚えています。
それと同時に最終巻のその後にも想いを馳せられるような、そんな終わり方だったなと思います。
是非最初から読むのをオススメします!!
読んでいてワクワクするものはやっぱり大好き
ダレン・シャンに限らずそうなのですが、小説を読んでいて1番楽しい瞬間は、『登場人物達が頭の中で動き回っている時』だと僕は思っています。
それは文章の為せる技なのか、キャラクターの魅力が故か、理由は分からないのですが、その境地に入ってしまうといつまでも読み続けられますね。
僕がファンタジーものやSFものが好きなのも、ここに要因があるのかもしれません。
ワクワクが止まらないのは、小説でもエッセイでも実用書でも一緒ですが、できるだけそんな自分にとっての良書を探して行きたいな、なんて思うのです。
まとめ
小説は苦手だな・・・というあなたには、漫画版も出版されています!
漫画版でも魅力は満載なので、是非ダレン・シャンについて知って欲しいなと思います。
もしも気に入ったら、どのキャラが好きか是非教えてくださいね!
『死してなお勝利の栄冠に輝かんことを!』。
(↑作中バンパイアがよく言うカッコいいセリフ。)